LabToolを使ってみた

去年の12月に、NXP社の懸賞でEmbedded Artist社のLabToolが当たりました!

オシロスコープロジックアナライザ、シグナルジェネレータなど豊富な機能がつきながら、15000円程度で買うことができます
Facebook懸賞で当選者一人だったんですが、当たったのは自分でもびっくりです


パッケージを開けるとこんなかんじです
DSC02724.jpg
フラットケーブルは、LPC-Link2に使えるデバッグ用ケーブルです
そもそもLPC-Link2はデバッグツールですが、LabToolはアドオンボードと組み合わせられています
アドオンボードにデバック用のピンがあるので、ケーブルを繋げば他のARMボードのデバッグができます

USBはminiBコネクタです
LPC-Link2とアドオンボードは固定されており、取り外すのは難しいと思います
DSC02725.jpg


LabToolを使って何ができるのか、いろいろ試してみましょう!


LabToolのインストール

公式サイトから計測用ソフトウェアをダンロードできます
LabTool | Embedded Artists
ページ下部のinstallerのところにあります

同サイトにマニュアルもあります
今回はこのマニュアルのチュートリアルを行ってみます


ロジックアナライザ

マニュアルに載っているチュートリアルは、ボードに付いているテスト用の出力ピンの波形を見るというものです。
マニュアルP9とボード裏のシルクを見ながら配線をしてください
ちなみに、マニュアルP10の写真は間違ってるので注意です
DSC02726.jpg

LabToolを開き、File→Openからインストールフォルダ(c:\Program Files\Embedded Artists\LabTool)にある、demo.prjを開いてください
これが、サンプルのプロジェクトになります
ボードをUSBでつなぎ、Play/Captureボタンを押せばキャプチャできます
demo_capture.jpg

Play/Captureが一回だけのキャプチャ、Continuous Captureが連続キャプチャです
また、デバイス名が赤く表示されてる場合は、接続されていません
自分の場合は、接触が悪いのかよく途切れてしまいました

各シグナルについて見てみます
全てに当てはまるのですが、そのシグナルを見たいときには、左カラムのシグナル名横のトリガボタンでトリガ設定をしてください

UART
Play/Captureのキャプチャ時間は、サンプリングレートによって異なります
UARTのすべての文字をキャプチャするにはデフォルトのサンプリングレートのままでは早過ぎるので、2MHzに変更します
温度センサの値がメッセージとして送られてきています
demo_UART.jpg

SPI
サンプリングレートはちょうどいい感じのを選択、だそうです
SPI0と表示されている左の歯車から、信号解析の際の表示形式を選べます。HexからAsciiに変えます
これは、SPI対応のEPROMと通信しているようです

I2C
温度センサIC(LM75)の値を読んでいます

カウンタ
4種類のクロックが見れます
今回は1つだけアナログ入力から見ています


シグナルジェネレータ

Generatorタブに移動すれば、波形生成ができます
Digital Signal GeneratorウィンドウとAnalog Signal GeneratorウィンドウのそれぞれAddから波形を追加できます

こんなかんじに適当に波形を設定しました
sig_gen.jpg

オシロスコープでそれぞれ見てみるとこんな感じ
わりと綺麗に生成されてます
DSC02802.jpg
DSC02803.jpg


性能はそこそこですが、値段を見ると十分だと思います
いつかは、ちゃんとしたオシロなどを買いたいですが、とりあえずはこのLabToolを電子工作のお供にしたいと思います