EPSファイルをTeXに貼り付ける時のトラブル解決方法
EPSファイルをTeXに貼り付けると,表示範囲がおかしくなる事があると思います
これにはBounding Boxが関係しています
Bounding Boxは画像の存在範囲を指定しているパラメータです
EPSファイル出力が可能なソフトは,ほとんどの場合Bounding Boxは図にピッタリ合わせて設定されます
しかし,たまに図だけではなく周りの余白まで含んで設定されていて,TeXに貼り付けると余白まで表示されることがあります
私の場合,KiCadからの出力が上手くいきませんでした
まずはGSviewを使って,Bounding Boxを図の大きさピッタリに修正しましょう
1.メニューの[Options]から[EPS Clip]にチェックを入れ、メニューの[Orientation]から[Portrait]を選択する。これで画面から切れている画像が正しく表示される。
2.Bounding Boxがどこにあるかを確認するため,メニューの[Options]から[Show Bounding Box]にチェックを入れる。
3.メニューの[File]から[PS to EPS]を選択して、表示されたBoxの下部の[Automatically calculate Bounding Box]というチェックボックスがチェックされていることを確認してから、[Yes]ボタンを押してEPSファイルを保存する。
三歩進んで三歩下がる EPSファイルのbounding boxの調整
ですが,私の場合はこれだけでは上手くいきません
Bounding Boxが回転して図の向きとはズレてしまっています
この場合は,EPSファイルをエディタから直接編集します
こんな文があるはずです(数字はファイルによって違います)
59060 0 translate 90 rotate
この文は回転を指定しています
行頭に % をつけ,コメントアウトします
これでBounding Boxと同じ向きに図も回転します
あとはincludegraphicsをしてください
dviビューだと画像が表示されなかったり変に回転している場合もありますが,PDFにすれば問題なく表示される場合がほとんどです
こんな感じで直すことができます
画像も入れられるようになったし,卒論を終わらせなければ!